DeNA楠本、プロ初本塁打は人生初の代打満塁弾「一生忘れられない思い出に」


おめでとうございます!

2点ビハインドの8回に衝撃の一発、2軍で鍛錬「必ず結果で返ってくる」

DeNA 6-4 西武(交流戦・9日・横浜)

 DeNA楠本泰史が9日の西武戦で、令和一番の快挙を達成した。2-4と2点ビハインドの8回、2死満塁の場面に代打で登場した楠本は、劣勢を跳ね返すグランドスラムを放ってチームを勝利に導いた。プロ2年目の楠本はこの一発がプロ初本塁打で、代打逆転満塁本塁打とド派手なメモリアル弾となった。

 カウント1-1から4球ファウルで粘った後の7球目。西武3番手ヒース151キロのストレートをとらえた打球は、レフトスタンドぎりぎりに飛び込む値千金の一打となった。楠本は「真っ直ぐに振り負けないように打席に入った。変化球が来たら仕方がないぐらいの気持ちだったが、最後まで変えなくてよかった」と、待っていた速球を打ち返した。

 打球はレフト方向へ高々と上がったが、「(バットの)芯に当たったので、なんとか外野の頭を越えてくれと全力で走った。あっちの方向にホームランを打ったことがなかったので、まさか入るとは思わなかった」と、本人も予想外の一発となった。「(満塁本塁打は)野球人生で初めて。代打もないです」という楠本は「緊張はなかった。不安要素もなかったので、絶対に打てるという気持ちだった」と胸を張った。

 プロ2年目の今季は、オープン戦で打率.388と絶好調で定位置獲りも期待されたが、思うような結果を残せず、5月1日の試合を最後に2軍落ちした。坪井打撃コーチアドバイスを請い、練習から速球に差し込まれるという課題が見つかったという楠本は「悔しかったし、次に1軍に読んでもらえた時には絶対に1軍で結果を残そうと思っていた」と、ファームで鍛錬を続けた。「苦しい時期に振ったバットは、必ず結果で返ってくる」という信念で、1軍復帰後2試合目でこれ以上ない結果を残した。

 お立ち台で楠本は「野球をやってきて本当によかった。一生忘れられない思い出になると思います」と喜びをかみしめた。前日には桑原が復活の兆しを見せるなど、激化する外野手争いは、チームをさらなる高みに導くはずだ。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo

DeNA・楠本泰史【写真:荒川祐史】


(出典 news.nicovideo.jp)